斯様曲-2盤目

“機を見てまた第二弾をお届けしたい・・。” と書いてから凡そ1年半ぶり2回目の “レコード祭り” である。 ”軍歌” や “浪曲” などを除いて多くの一般向けソングを「歌謡曲」の一括で括っていたユルい時代、その総量の無限さゆえか 時に異端の様相をまとって現れた “奇特な” 歌・レコードのハイライト・・。それでは賑やかにはじめてまいりましょう!

奇をてらったもの、人気の時節にあやかったもの、崇高な?理念に基づいたもの、何かとりあえず出してみただけのもの・・、その発表・発売の意図は色々あろうが、人々の記憶に深く残るものはあまり・・というか殆どない。

こうした 残念なような、その時だけ楽しけりゃいいような玉石混淆、独立独歩、阿鼻叫喚なレコード絵巻をお楽しみいただきたい。

只、残念ながら、肝心の音源が見つからないものもある。マイナーになればなるほど流石にインターネットといえど、無いものは無い。見つかったものは画像キャプションに示してあるのでご了承くだされ・・。

 

『東京333米』 ミラクル・ヴォイス(仮名)

東京タワー完成の翌年発売らしい。何がどうって仮面を被っての登場である。名義も仮名w。 実態は “青山ヨシオ” という方で、かのフランク永井の弟などという噂もあったようだが、まぁあやかりPRであろう。歌唱そのものは永井バリのムーディーなものだったらしい。
* もしかすると この動画の方 かな?(違ってたらゴメンナサイ)

 

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『お尻を打つよ』 フランク永井

そのフランク永井による子供向け?なコミカルソングである。もひとつ方向性が不明だが、梓みちよによる “こんにちは赤ちゃん” みたいなものか。内容的には現代だと “あ〜でもない、こ〜でもない” とバッシングされそうな歌詞をも含む。一応お尻は打つが頭は打たないと断っているw。

 

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『ちびっこマーチ』 大村崑 他

“出前坊や” のバリエーション、”ちびっこ” が崑ちゃんと共に登場しているのは、これが「日清ちびっこのどじまん」という番組のテーマソングだから。そういえば そんな番組もあったなぁ・・。 番組に関わったカバゴンこと阿部進による歌もカップリングされている。

 

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『はやく人間になりたいッ!』 笑福亭鶴瓶

今ではすっかり師匠の風采となった笑福亭鶴瓶によるコミカルソング。自らの顔をネタとした自虐ソング、「化け物」云々言っているが普通によくある顔立ちだと思うが・・。某アニメのセリフに韻を踏んだ題名なのはご承知のとおり。

 

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『行け柳田』 矢野顕子

教授ことY.M.O.坂本龍一とも伴を結んでいた矢野顕子。歌・言動ともある意味 革新的で自由奔放な彼女だが、地味に野球ファンでもあり、この歌以外にも何曲か野球関連の歌がある。 但し 彼女の歌らしく? これは応援歌か?と問われれば・・どうなんでしょうね・・?

 

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『泳げ!!カマボコ』 キューティ・Q

“たいやきくん” ではなく “カマボコ” である。歌・グループともに全く認識がなかったが、活動時期からみると “たいやきくん” より先発だった可能性もある。他愛のないジョークソングだが作詞を永六輔・作曲をいずみたく が担っている。有名どころにも色々あるということか。

 

B面「おまえ女かね男かね」が有り

『真人間の歌』 加藤芳郎

正直、新聞4コマ「まっぴら君」を除けば「連想ゲーム」や「三面記事ウィークエンダー」の司会者なイメージの方が強かった気がする加藤芳郎。タレント業の片手間に一曲、内容的には “まっぴら君” のような社会風刺色の強い感じ。

 

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『クスリルンバ』 アントニオ古賀

こちらはご存知の方も多いかもしれない。私も聴いた記憶がある。小林旭「自動車ショー歌」に連なるごとき商品名列挙のジョークソングである。曲の方は西田佐知子歌唱でもヒットした「コーヒールンバ」。最近 自分もクスリルンバ化しつつあるので気をつけねば・・。 *25周年版はコチラ(貴重)

 

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『UFO音頭』 大泉滉

いずれ昭テロでも単独で扱わせていただきたい “大泉滉” による歌唱。個性俳優であった彼による歌は「ダメおやじの唄」の方が知られるが、今回は敢えてこちらをピックアップした。内容の方といえば・・ “ダメおやじ的 宇宙飛行士” ?。

 

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『わたし歌手になりましたよ』 浦辺粂子

“ハレー彗星を2回見た”、 明治時代に生まれ昭和の終焉とともに昇天された浦辺粂子による歌唱。内容に関しては・・(左卜全の老人と子供のポルカに同じく)推して知るべしだが、女優として一徹した彼女の人生は称賛に値する・・。

過去の関連ページ『斯様(かよう)曲』

 

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