今日の記事ではネタの肝心な画像が見つからない・・悪しからず・・。
昔、好んで食していたにも関わらず・・(私的には)それなりの販売量があったと思うに反して、どういうわけか生産が打ち切られ、店頭から姿を消していった菓子や食品については過去にも触れてきた・・ような気がするw。
キャラメルを例に不二家の「ノースキャロライナ」しかり、明治の「ヨーグルトキャラメル」しかり、サンドビスケットならロッテの「ジャフィ」もしかり、単品売りオレンジマーマレードサンドの森永「エンゼルパイ」もしかり。※↑ の画像のものとは別にオレンジマーマレードのものがあったと思う・・。
他にもイシイ「ビーフハンバーグ」だの、お米屋さんで買えた「プラッシー※」だの、自分本位に数え出せば枚挙に暇がない。※ プラッシーは製造販売会社と若干の内容とを変えて平成18年から令和3年まで売られていた。
企業がその商品を終売とするのは、売れ行きが落ちて今後も上昇が見込めないとき・・と思うのだが、それは素人視点の一面的な考えなのかもしれない。
原材料が高騰しながらそれを価格に転嫁出来そうにないとか、添加剤が手に入らなくなって転用が効かないとか、生産体制の効率化にそぐわなくなったとか色々あるのだろう・・。
それにしたところで、多少の値上げ程度なら販売継続してほしい・・と思うのが個人的な気持ちなのだが・・。
考えてみれば “ポテトチップス” なんか 長年に渡りじわじわ値上げしながら、反して内容量は往時の半分程度にまで減って・・、それでもなお売り続けられているのだから・・。 いうなれば私が思う「あれ美味しかったのに〜」は、あくまで私個人の思い込みであり、実際はコストに見合わない売れ行きだったのかもね・・。
固有の商品名ではなかったと思うのだが、昭和も40年代、我が家の膳に乗るお菓子に「サラダコタン」というものがあった。塩煎餅の一種といえよう。 現在、検索するかぎり そういった商品は見当たらないし、当時の商品画像も見つからない。orz
幅15ミリ 長さ30〜35ミリ程度の不定半円形・三日月型とでもいうのだろうか・・、塩煎餅なので色合いは浅め、米の食感を微妙に湛えながら胡麻もまぶされていた。

とにかく、強めの塩味に相まって油気も効いているので食べだしたら止まらなかったのを覚えている。 “やめられない止まらない♪” は他の有名商品のキャッチだが、そちらの方はもひとつ好みでなかったこともあり、個人的な “やめられ・・” は「サラダコタン」であったのだ。
当時から疑問だったのが “何故、塩煎餅にサラダの名が付いているのか?” だった。
“サラダ” とはフランス語で、調味料や香辛料・調味油を和えた野菜食のことをいう。皆様ご存知のあれ。私も好きである。 しかし、このサラダに用いるドレッシング作りに好適な油を日本では “サラダ油” といい、他の調理にもよく利用される。
要するに塩煎餅の「サラダコタン」や、他のスナック菓子の “サラダ味” とは 料理としてのサラダではなく、サラダ油で揚げた・あしらった菓子という意味だったのだ・・。 分かってしまえば何ということもない、あの油気、食べやすさはそういうことかという・・肩透かしな結末である。(そんなの知ってた・・なんて言わないようにw)
因みに “コタン” の方は不明。 現在、”菓子 コタン” のワードで上がるカルビー「ぽてコタン」の説明によると “コタンとはアイヌ語で集落を表し、ポテトと玉ねぎがギュッと集まった形態からの” 命名であるそうだ。
私が考えても “コタン” から思いつくのはアイヌ語だけだし、やはり「サラダコタン」も “煎餅と米とゴマがギュッと・・” な感じで名付けられたのだろうか・・?

ともかくも、我が家の菓子籠を飾った「サラダコタン」も、あまりに食べ過ぎたせいか 塩分・油分過剰ということで制限され、いつしか食卓から姿を消してゆくことになった。 その2〜3年後に出た「おにぎりせんべい」に主役の座は移り、また その数年後には「ポテトチップス」が幅を利かせることとなる・・。(正直、塩分・油分という点では あまり変わらん気がするが・・w)
やはり、商品が終売になるのは売れなくなる・・という単純な理由からなのかな・・。 現在は歳のせいか、菓子を口にすること自体 かなり減ってしまった。
そういや、あの菓子どうなったかな? ・・なんて年月が経ってから想ってみても時すでに遅し、還らぬ日の彼方である。 つまるところ、美味しいと思える時に食えるだけ食っとけ・・ということである。