標準語だったとは・・(違

先に一言・・、本日は “虫ネタ” である。耐性のない方はここで退避をw。

どういった按配か先日、キッチン周りで あの虫を見かけた。”G” ではない・・。
体に比して巨大な(と言っても体躯自体が小さいので知れたものだが・・)ハサミを身に着けたあの虫・・目にするのも随分と久しぶり、下手すると何十年ぶりではなかろうか・・。放送?禁止用語を戴くあの虫である。

「チ◯ポ切り」・・。随分な名前だねw。
この名を知ったのは おそらく就学前後の頃と思われるので50年を優に超える昔のこと。遊び友達から教わったのだと思う。多分聞いたときにも何か股間が痛くなるような随分な名前だと感じたのではなかろうか・・w。

正式名称は「ハサミムシ」というらしい。Wiki によると “古い和式便所近くでよく見られたことから・・” 当の不名誉な名前が充てがわれたとされているが、私自身、昔の和式便所で見かけた経験はなく、主に縁の下や転がっている大きめの石をめくった辺りに “ダンゴムシ” などとたむろっているのを見ていたように思う。

驚いたのは その「チ◯ポ切り」の名が、それなりに全国区であったことだ。そんな変な名前、自分の住んでいた地域のみ、否、教えてくれた友達コミュニティで 勝手にそう呼んでいるだけ位な認識でいた。 Wiki の説明に出てくるほど標準語・・もとゐ一般語化していたとは・・w。

 

 

「ダンゴムシ」・・これも指で弾いて遊んでいたな・・
コロコロっと転がると身体を丸めて防御態勢に入る。しばらく放っておくと緩めてまた動き出す様が何となく面白く思えて遊んで(虐めて?)いたように記憶している。

しかし、今になって考えてみるとダンゴムシって、「風の谷のナウシカ」に出てきた “王蟲” のモデルのようにも見える。 地球の蘇生に関わり発生した腐海の主たる王蟲(人工生物らしいが)。比して小指の先にさえ乗る程の大きさながら、腐葉土を生み出し土壌の育成に大きな役割を持つダンゴムシ・・。普段、我々が知らない石くれの下で、この世の礎を守ってくれているのかと思うと中々に感慨深い・・。

 

・・と、ここまで 子供の頃に戯れた小さな虫たちのことを考えていたら、もう一匹 記憶に残るのがいた。

捕まえると死んだように動かなくなる。(擬死)
そのまま仰向けにして転がしておき1〜2分・・モゾモゾと手足を動かしだしたかと思う間に、プチン!と跳ねて俯向けに戻る。
ご存知、「コメツキムシ」である。 その飛び跳ね音から英語では「Click Beetle」と呼ぶらしい、言い得て妙なり。

どういう構造になっているのか、背中の関節を急峻に動かすことで、その体躯の数十倍の高さまで飛び跳ねる。

人間に映してみれば首か肩甲骨を動かす力で、ビルの3階位の高さまで跳んでいるようなものだ。バッタの跳躍力も大したものだが、コメツキムシのムーンサルトもこれに負けていない。脇役でもいいから仮面ライダーのゲストモデルにならないものか・・w。

因みに「コメツキムシ」のことを私は「コメツキバッタ」と呼んでいた。誰かにそう教わったからだと思う。 正しくは?「コメツキバッタ」の方は「ショウリョウバッタ / ショウジョウバッタ」のことだそうである。 ネット上でも微妙に混同しているようだ・・。

 

本日の記事は虫のことだらけ、虫嫌いな人には不快感顕わだったかもしれない。 私にしても 小さな頃は何も気にせず弄りまわしていた虫だが、今となっては触りたくもない・・どころか、わざわざ見たいとも思わないw。

夏休みになってあれほど追ったセミやトンボへの憧憬も遥か彼方、カブトムシやクワガタでさえ、何となく “G” の豪華版のような気がして興味が湧かない・・。

人は大人になるほど(多くの場合)、衛生観念や危険性、突発的な虫のトラウマに浸され、同時に虫独特の形態・生態に異様さを感じて忌避感をつのらせてゆく。子供が虫を嫌わないのは後天的な知識をまだ持たず、好奇心の方が優先されているからともいえよう。

しかし、それは、人間社会がどんどん自然から離れていくことの縮図であるようにも見える。

私を含め人は多くの場合自然の景観を好むが、”人の望む自然とは人にとって都合の良い自然だけだ” という言葉もある。 王蟲の如き巨大なダンゴムシが徘徊するような未来とならなければ良いと思うのだが・・。

 

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