早々に出オチで申し訳ないが「ゴールデン・ハーフ」の話である。”エバちゃん” とか憶えておられる方も多かろう。 1970年(昭和45年)9月のデビューというから、大阪万博 EXPO’70 の終幕と入れ替わるように世に出た女性アイドルグループといえよう。

ずっと4人組のグループだと思っていたが、デビュー曲「黄色いサクランボ」をリリース直後に1人脱退したようで、当初は5人組だったようである。「黄色いサクランボ」歌ってたのは記憶にあるが5人だったか・・? それとも吹き込んですぐに脱退したのか? あまり5人というイメージがないなぁ・・。
色々な番組に出ていたそうだが、そこまで興味が無かったせいか「8時だョ!全員集合」の印象がかなり強い。・・というか、”8時だョ” の専属アイドルかと思えるほどだった。 「マチャアキ」とか「カックラキン」にも出演とされているが、正直イメージに残っていない・・スミマセン。
事実上、日本の女性アイドルグループの草分けと言って良いのではなかろうか? それまでも、美空ひばり・江利チエミ・雪村いづみ らによる “三人娘 / ジャンケン娘”、伊東ゆかり・中尾ミエ・園まり らによる “スパーク三人娘” などがあったが、それらは取りまとめての呼び名であり、グループとして活動し、そして人気を博したのは「ゴールデン・ハーフ」が最初だったようにも思う。(間違ってたらm(_ _)m)

「ゴールデン・ハーフ」 “ゴールデン” の部分は豪華さをイメージしたのか それとも金髪から思い付いたのか・・? ”ハーフ” の部分は要するにメンバー全員が “ハーフ” であることから来ている。
因みに現在 “ハーフ” という呼び名は “half(半分)” でありケシカラン! ということで、代替名称として “Hafu” だとか “Double / W” だとかが挙げられているそうだ。 事の真義は、そこに悪意があるかどうかであって、禁止・代替名を充てがったところで本質的な・・ いかん、これ以上 余計なこと書くとお叱りを受ける・・クワバラクワバラ。
(まぁ とにかく当記事ではカタカナで “ハーフ” で通す)
誠に恐縮ながら、エバを除いてどれが誰だか覚えてないので、YouTubeのネタでもご参照あれ
・エリー(石山エリー)タイ人(父)と日本人(母)
(デビュー直後に脱退)
・エバ(エバ・マリア・バスケス )スペイン人(父)と日本人(母)
・マリア(マリア・エリザベス )アメリカ人(父)と日本人(母)
・ルナ(高村ルナ)ドイツ人(父)と日本人(母)
・ユミ(小林ユミ)イタリア人(父)と日本人(母)・・という触れ込みだったが、後に、実際には純日本人血統であることをカミングアウトして脱退した。本人もストレスだったのではなかろうか。 事務所の意向?というやつなのかもしれないが、いかにも出鱈目な芸能界らしい出来事でもある・・。
(参考:Wikipedia)
以上、ハーフであるところの親の国籍だが(1人は置くとして)、全員 母方が日本人である。・・のためかどうかは不明だが、※ 歴然とした金髪が一人もいない。ゴールデンなのに・・w。 初期の頃の姿には金髪っぽい髪色や栗色っぽい髪色も見られるのだが、中盤以降 総じて “黒っぽい髪色” である。(※ 髪質には母方の遺伝が作用しやすい・・というのは、まだ明確ではないらしい)
昭和40年代とはいえ、髪色程度ならカラーリングであれウィッグであれ、いくらでも変えられたと思うのだが・・。
地毛・元色も分からない中、勝手な想像・解釈で恐縮だが、これもまたプロダクション的な意思が作用しているようにも思える。 茶髪・金髪・グレー・ピンク・グリーンと何でもござれの現在ならともかく、当時の金髪は特殊なシーンを除いて基本 “外人” のトレードマークでもあった。
“金髪” “銀髪” にしてしまうと “外人イメージ” で距離感が出てしまう。髪色は基本 “黒” か “濃いめの色” で、顔立ちだけ外人風・・とすることで “ハーフ” を表そうとした結果・・なのかもしれない。
「黄色いサクランボ」と「ゴールデン・ハーフのチョット・マッテ・クダサイ」の2曲だけ憶えている。いずれも “8時だョ” の舞台で歌っているのを聴いた。 今、改めて聴けばアイドルグループとしては、それなりの歌唱力と綺麗な歌声を持っている。チョット・マッテ・クダサイなどティーブレイクに聴き流すのにも良さそうである。
しかし、彼女たちは 持った美声にそぐわず、あくまで添え物的というか、アイドル的な扱いに終始されていたように思えて仕方がない。 アイドルとはそういうもの と言えばそれまでだが、もう少し真摯に育て上げれば、実力を備え永年続く素敵なグループシンガーになり得たと思うのだが・・。
まぁ、出だしの段階から “ハーフ” という意外性や見た目で進めた企画。 時を重ねて内面優先で・・などと、その道の芸能界に望むこと自体 無理な話なのだろうが・・。