思った頃には

何事によらず気分任せな私にはよくあることだが・・。

で、何なんですか? と問われれば “モンドセレクション” である。
おそらくだが 昭和40年代を子供として過ごした方で、”モンドセレクション” と聞いて思い出すのは・・?

そう、あのお菓子、ビスケットのヤツである。
好きな人も多いよね?・・私も好きだった。但し口が乾くのであまり枚数は食べれないが。 コーヒーなどお供にすれば結構イケるが、それでも一回に5〜6枚程度かな・・。

 

今回は、結構 古くから “誰でもとれる” “上納金でもらえる” “特別感がもう殆ど無い” など巷でいわれてきた “モンドセレクション” について、チョコっとだけ書いて済まそうかと思ったのだが・・。

先に結果を述べてしまうと、別に “モンドセレクション” に不正があるわけでもなく、審査もそれなりに厳格に行なわれているのだが、審査方式がトーナメント制(勝ち抜き・相対評価)ではなく、審査員による絶対評価制であるため、一定の基準に達したものは全て何らかの受賞を受けることができる・・ということ。

極端に言うなら、エントリーされた全商品が全商品とも90点以上の評価を得られれば、全商品 最高金賞(グランドゴールドメダル)となってしまうシステムなのだそうだ。

そこへ持ってきて、およそ世界各国から集まるエントリー品目の中で日本製品の出品数が多く品質は言わずもがな、尚且つ どの商品もそれなりに高水準のものばかりなので、結果的・圧倒的に日本製品が ずば抜けて受賞多数・・という運びとなる。

1200ユーロ(約150000円)というエントリー料金をどう見るかはさておき、・・まぁ要するに “モンドセレクション” が どうこうというより、”お墨付き” が大好きな日本人ならではの発露といったところではなかろうか・・。

 

・・んで、ここまで書いてきて未だ件の商品名を出さないには訳がある。 忘れてしまったのだ・・。

いや、商品名は憶えている。 『バターココナツ』そして『ココナッツサブレ』 、どちらが “モンドセレクション” に絡む商品だったか、分からなくなってしまったのだ。

答えは『バターココナツ』(旧 日清製菓)の方だった。
でもアレ何か『ココナッツサブレ』(日清シスコ)の方にも “モンドセレクション” 付いてたような気がするんだけどな~・・。 多分、私の勘違いだろう。スカタンメモリ、いつもどおりの私・・。

とはいえ、この両製品、内容のビスケットも似通っているが、会社名も似通っている。 両社とも “日清” の名を冠して 一見 同系列の会社のようだが、何ひとつ関連性の無い別会社である。

どちらの会社も社歴は長い。当該商品発売に関しては
『ココナッツサブレ』(日清シスコ) 1965年発売
『バターココナツ』(旧 日清製菓) 1966年発売
と『サブレ』の方に1年の長があるが、開発期間なども併せ考えると、旧 日清製菓がサブレを真似たのかどうかも不明である。

まぁ、どちらがモンドセレクションであったか、どちらが先であったかなど、どうでも良いことであろう。お菓子は美味しさが命なのだから・・。

・・が、そう考えてみると、冒頭で述べた “私も好きだった。” は、いったい どちらの記憶を元に言っているのだろう・・? 自分でもまた分からなくなってきた・・。

まぁいい、食べてみれば分かる。明日 両製品を買って来てもらうよう、カミさんに頼んでみよう。 特にモンドセレクションの『バターココナツ』には期待大である。

・・と思ったら 日清製菓は既に解散、海外生産輸入として一度再興したものの その会社も廃業、さらに代わる輸入業者も現在不明・・と、 “食べてみようと思った頃には” もう手に入らないのだった・・。 orz

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA