並行して運営している “イナバナ.コム” の方は、来訪者の男女別割合が 男性6割女性4割といったところのようだが(Meta insite 計測)、当 “昭和テロップ” においては大半を男性が占めている(女性は1割未満)。
昭和時代を懐かしみ愛でる “昭和テロップ”、個人の偏向的な思い入れがベースのブログとはいえ、過ぎ去りし日々への想い出と当時の活況への感慨からか、ご贔屓してくださる方々も増え有り難い事この上ないのだが・・。
私自身も含め その大半が男性・・ということは、言い換えるならば、それだけ男は過去の出来事に関心を持ち続ける生き物だということでもある。 語弊を承知でいうならば “後ろ向きなブログ・その運営者と読者たち” と言えなくもない。 無論、いつの日も人生に前向き!な方も多々おられようが、それでも男は心の何処かに一抹の、残してきた何かに想いを留めているものであろう。
(以降、勝手な想像部分が多くなるが・・)
翻って、女性は? といえば、やはり “今を生きる” のが その本懐ではなかろうか。当然、若き日のささやかな想い出や、子育て時代の記憶を大切に抱かれている方も多かろうが、それに囚われることがない。 “過ぎた日は過ぎた日、今は今” の切り分けが明解である。
おそらくは往古の時代から、女性が女性故に辿ってきた社会的忍耐の歴史が、過去や未来に想いを馳せるよりも、今を懸命に生きる生き方を選ばせたのではと愚考するが・・。(故に順応性も高い)
また、出産という明確な “生きた証” を残せる女性と、生きた足跡を重ねていかなければならない男性との 己が人生に対する視線は、事程左様、何がしかにつけ様相を異にするように思える・・。
“今” を生きるが故に “今” の出来事、必要な情報収集に余念がないのも女性であろうか。とりわけコミュニティー内の意思疎通のため様々な情報源を活用するが、その中でも古くから利用された媒体のひとつが女性向け雑誌。 おそらくは大正・昭和のはじめ頃から女性を対象とした雑誌は各種刊行されてきた。
ウチのオフクロはそういったことに比較的 疎い人ではあったが、それでも私が子供の頃の一時期 一冊の週刊誌を時折見かけた。
『女性自身』 昭和33年(1958年)創刊の女性週刊誌である。現在も刊行中である。
Wikipedia で見ると “創刊時はアメリカの『Seventeen』と提携したファッション雑誌であった。” とある。
『Seventeen』とは『セブンティーン』のことであろう。
若い女の子が好んで読む雑誌・・なのだろう以外、門外漢なのでさっぱり分からないが、 “セブンティーン 雑誌” などでググってみると、まぁ可愛らしい娘さんばかり表紙を飾っている。月によっては可愛らしい男の子たちも写っている。
“セブンティーン 昭和 雑誌” でググると、”郷ひろみ” だの “森昌子” だの “ジュリー” だのが笑顔を振りまいている。チョッと懐かしい・・。 おそらく流行のファッションなどとともに芸能関係の記事が多いのだろうな。何故かは分からないが近年になってアメリカ版と同じ『Seventeen』の英語表記になっている・・。
話を戻して『女性自身』、 「セブンティーン」よりもやや上の年齢・・成人女性の大半をカバーするシフトで作られているようで、内容は多岐に渡る。・・が、まぁやはり芸能や三面記事的な内容が多く、草創期以来の持ちネタである “皇室関連” の記事も得意としているようだ。
Wikipediaで見ると “1963年「ビジネス・ガール Business Girl」に代わる言葉として「OL」(Office Lady) を発表” とある。 当時 “Business Girl” が “商売女” と解釈できるところから宜しからず、とOLに呼び変わった話をどこかで聞いたが「女性自身」が元だったのか・・。
“商売女=水商売系に勤める女性” な感じから・・ということかもしれないが、それだと “水商売系に勤める女性” を蔑視していることにならないのだろうか・・? その割に “Business” という言葉自体は今でも普通に使われているのだが・・。まぁ “ニホンゴ?はムツカシイ” ということかな・・。
で、ここからが昭和テロップの本領・・というか私自身の曖昧記憶の発揮である。
正確な記憶がない。・・けど書くといういい加減さのダイナミズムである。
50数年前の記憶では『女性自身』に “はらたいら” の漫画が掲載されていたように記憶しているのだ。 題名は『ポッコちゃん』、細かいことなど気にしないアクティブでコケティッシュな若い女性が描かれていた。新しい時代の新しい女性像だったのかもしれない。
ところがWikipediaで見ると『ポッコちゃん』は1980年代の公明新聞掲載とある。ウチでは公明新聞など取っていなかったので記憶違いかな・・? Wiki以外ネットで調べてみると “おぉコレコレ!この絵の娘だ” という画像が出てきた。・・が、『モンローちゃん』? 確かに “モンロー” の名に沿うようなキャラクターだったが・・。
では『女性自身』に載っていたのは『モンローちゃん』だったのかもと調べてみると、72年『週刊漫画ゴラク』連載とある・・。どうなってんだ?
アタマの悪い私の単なる記憶違いなのか、それとも『ポッコちゃん』や『モンローちゃん』の草案作のようなものを『女性自身』に先行して載せていたのか・・。今となっては不明、『女性自身』に問い合わせても “そんな昔のこと知らん” とか言われそうだw。
同時期に「鼻血ブーッ!」で一世を風靡?した “谷岡ヤスジ” の漫画も精彩を放っていた。「朝ーッ!昼ーッ!夜ーッ!」も彼の作だったかな・・? 何せアバンギャルド。 ・・ともあれ内容に対する印象は強烈なものの、彼の作品が『女性自身』に載っていたかは定かでない。雰囲気的に女性向けではないように思えるが・・。
“はらたいら” にせよ “谷岡ヤスジ” にせよ、独自の路線と作風を持っていたのは言うまでもない。 色々と途上の時代だったせいもあるが、当時の作者は “我が道を行く” 気概が強かったようである。
“はらたいら” “谷岡ヤスジ” “植田まさし” “サトウサンペイ” など、少年漫画雑誌以外で活躍した漫画家たちは、現代にはないウィットとエナジーを湛えている。日と記事を改めて取り上げたいと思う所存です・・。それでは本日はこれにて・・。
・・って、結局 今日の話は何だったのよ? ということだが、だからまぁ曖昧な記憶・・っつーことで・・。それはいつものことか・・。
* 文中 敬称略