題名がバラバラなんだが・・

怪獣である、怪獣・・、チョイとお久しぶりの怪獣ネタである。
もう、ホントにただの怪獣ネタなので “お呼びでない” 方には誠に申し訳無い・・。

さらに、ファンに期待されるような超強力怪獣でもなければ、マイナー・マニアック怪獣でもない。どちらかというと地味な方に分類される「地底怪獣 バラゴン」である。

何度か言っているが “人の記憶なんて当てにならない”。 いや、ちゃんと言うと “自分の子どもの頃の記憶なんて当てにならない” である。 およそ “こうだ!” と思い込んでいたことが、実際には まるで異なる事実であったなど頻繁にある。

子ども故の不確実性でもあろうが、然様 人というものは 最初に受けたイメージに思考が支配されやすい。 生活、生きてゆく上で大事な事ならまだしも、どちらでもいいような些事雑用の事柄であれば尚更である。

“バラゴン” は『フランケンシュタイン対地底怪獣』にのみ登場した怪獣だと思っていたが、後のゴジラ作品にも2〜3本 出演していたようだ。

最初の登場が 昭和40年(1965年)の『フランケンシュタイン対地底怪獣』
次の作品が 昭和43年(1968年)の『怪獣総進撃』
そして平成に入ってから『ゴジラ FINAL WARS』にも一部写っていたり、関連作品にも顔を出しているらしい。

 

そもそも 今回 何故 “バラゴン” なのかというと、私にとってはじめての身近な怪獣、いわゆる “ソフビ人形” で買ってもらったものだからである。

当時は正確な名前さえ知らなかったように思う。
しかし、ヘラジカを思わせるような巨大な角?耳?、眉間から突き出た角、俊敏さより圧倒的な馬力感を予想させる鈍重なスタイルが、いかにも “怪獣らしさ” を思わせて好きであった。 弄りまわしてるうちに首がとれてしまい、よく親父に(お湯で温めて)入れ直してもらったのを憶えている。

“怪獣らしい怪獣” という印象は私だけではないようで、ネット上でも似たような話を散見できるが。 地味で さほど強くもなく、これといった特徴に欠けるに関わらず、結構 検索結果が出てくるのも、こういった馴染みやすさによるものだろう。

 

“バラゴン” は上記のとおり 出演第一作が『vs フランケンシュタイン』
二作目が 昭和43年の『怪獣総進撃』だが、実のところ この映画を全く知らなかった。これ以前の『モスラ対ゴジラ』も『三大怪獣 地球最大の決戦』も知っていたのに、この作品だけは何故かすっぽり抜け落ちている。 なぜだろう・・。

子どもに人気の怪獣たちが大挙して登場、大盤振る舞いの総出演! とくれば当時の子どもとしては一大イベントであり、記憶に残って然るべきなのだが・・。

私の中で こういった総出演作品の初めは、これの次作(10作目)『ゴジラ・ミニラ・ガバラ オール怪獣大進撃』であり、今日までそう思っていたのである。 まさかに “バラゴン” が出演する総出演作品があったとは・・。

まぁそれで言うなら “バラゴン” に増して地味とも思える “ゴロザウルス” が『怪獣総進撃』『オール怪獣大進撃』両作に出ている。何たることやら・・。 “クモンガ” や “マンダ” も両作出演だが、アイツら特徴強いじゃん!w。

 

ところで、この『怪獣総進撃』 Wikipedia でみると制作時の仮題が “『怪獣総進撃命令』であり、企画段階の仮題は『怪獣忠臣蔵』” だったそうな。 ストーリーを読んでも どの辺りが “忠臣蔵” なのか分からないがw、忠義心や仇討ちに連なるような構想が当初あったのだろうか・・。

おまけに YouTube にあった予告編映像を見ると『ゴジラ電撃大作戦』になっている。
4年後の “東宝チャンピオンまつり” で再放映された時に改題されたようだ。

あれ? つまり2回も放映していたのか? 2回目は昭和47年、もう怪獣映画も見に行かなくなって知らなかったのか・・。何にせよ自分のゴジラシリーズにぽっかり空いた穴である・・。

バラゴンのソフビ人形をいつ頃 手放したか憶えていない。
おそらく小学1〜2年の頃、親に促されて近所の年下の子にでも譲ったのであろう。バラゴンだけでなくバルタン星人やゴモラなどもあったように思う。今も保有していれば それなりの価値があったかもしれないな。

怪獣王 “ゴジラ” やウルトラシリーズの梟雄 “ゼットン” や “キングジョー”、その強さやカリスマ性で記憶に残る怪獣は色々あるが、 “バラゴン” もまた私の中で忘れられない怪獣のひとつなのだ・・。

 

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