腹立つマーク

本日の題名、本来は「腹立つ鳩のマーク」であった。
しかし、ふと “鳩のマーク” で思い出した。何か そんなフレーズのコマーシャルがあったっけ? 引っ越し屋さんか何かの・・。

平和の象徴ともいわれるからか、鳩をあしらったマークは多い。

調べてみると やはりあった。その名も「ハトのマークの引っ越しセンター」
全国展開する引っ越し業者さんである。因みに “㈱ハトのマーク・・” という会社があるのではなく、全国各地の引っ越し業者さんが加盟する協同組合であり総合運営者のようである。

ともあれ、そのままでは引っ越し業者さんに文句があるかのように見えてしまうので、”鳩の” 部分を削って「腹立つマーク」とした次第である。

 

・・で、何の鳩マークに腹が立ったのかというと、テレビ画面の端に映っていた鳩のマークである。正確にいうと鳩のマークだけでなく他のタイプもあったのだが、自分のイメージの中では 鳩のマークタイプがメインだったのだ。

ここまで言えば 昭和30〜40年代生まれの方は お気付きだと思う。
テレビ放送で、それが「カラー番組」であることを示すマークである。
自分の記憶の中では「マグマ大使」や「黄金バット」の放送中に提示されていた。

要するに私の家のテレビはまだ “白黒” であったのである。単なるヒガミでしかないのだが・・、”ミッチーブーム” そして “東京オリンピック” で普及したとはいえ、40年代初頭の “カラーテレビ” 普及率は 5パーセントにも満たなかった。 当時、私と似た思いをした諸兄も少なくないと信じたいw。

画面片隅に時折現れる[カラー]もしくは 鳩 + カラーのマーク・・。
何で白黒テレビで表示するんだよ! カラーと白黒の番組が混在するならカラーテレビだけで表示すりゃ良いじゃないか! 「黄金バット」じゃなくて「白黒バット」だよ!・・

あぁそうか・・、カラーテレビでなら見てりゃ分かるし、要するにしっかり稼いで とっととカラーテレビ買えってことか・・。 成長時代ならではのイケイケドンドンな拡販路線だったのか・・。 しかしこちとら当時はまだガキンチョでしかない。親父に頑張ってもらうしかないのだが、我が家にカラーテレビが導入されたのは50年も間近のことであった・・。

負け惜しみというわけではないが、40年代初頭のカラーテレビにおける色再現は子供の目から見ても、あまり出来たものではなかった。アニメのような単色構成で実色の曖昧なものは構わないが、実写のドラマや映画では赤紫色に振れた微妙な色合いだった。

いわゆる “弛まぬ努力・技術革新” によって、後年 進化成熟を果たし自然な発色を獲得したのだ。 ここらへんは、同じく当時 不自然だった蛍光灯の発色が、段々と改善されていったのと同様の流れであろう。

 

今回、意外だったのが、カラーテレビの国内初発売が昭和32年(1957年)、カラー放送の開始が昭和35年(1960年)だったことだ。 自分の感覚ではヤキモキしていた40年代の始まりかと勝手に思っていた。

まぁ「昭和38年(1963年)には 20万円を切る16型カラーテレビ発売・・」ということだから、せいぜい2〜3万の月収の頃に “それじゃカラーテレビを・・” と思える人は極めて限られていただろう・・。

白黒の検索画像ばかり出てくるということは・・

あれから50年余、我が家のテレビは・・以前にお伝えしたとおりw。

“世間は4Kだ8Kだ” のにヤキモキすることも今はもうないが、世の流れについていけてないのは当時も今も変わらない、難儀な宿命なのであるw。

 

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