ピンクのネオンは近くて遠く(前)

SNSを利用している。 主に・・というか、ほとんど「イナバナ.コム」と「昭和テロップ」の更新告知のみに利用していて、”今日は◯◯に行きました” とか “◯◯は▲▲だね” とか、自分のつぶやきを載せることはない。

インターネットというものは非常に便利なツールである反面、思いも掛けぬことで大きなデメリットを生むことも少なくない。 自分では何の気無しに発した言葉が、とんでもないマイナス反響につながる事例が後を絶たないのはご承知の通り。

自分の “認識” というものをしっかり保つように心掛ければ良いことなのだが、そこは人間・・完璧はありえない。ついウッカリということも往々にしてある。 畢竟、余計なことは一切 言わないのが最善の策・・ということになってしまう。

まぁ、私の場合、このブログで結構 知ったかぶりの講釈を並べているので、オヤジの能書きは もうこれで充分ということになるだろうが・・w。

 

“発言” はともかくとして、近年では取り扱う “内容” そのものにも、かなりナーバスにならざるを得ない。 ”社会的弱者” や “社会的少数者(マイノリティ)” とされる人々に対して、マイナスに繋がりかねないような “内容” “発言” は言うに及ばず・・、

以前では普通に存在した文化であっても、取り扱うこと自体が反社会的であると目されてしまうと色々と面倒だ・・。 要するに “性風俗” や “タバコ” などに対する言及には気をつけないと一部で目の敵のようにされてしまう。Google さんに睨まれるのも困りものだし・・。

ということで、ダラダラと前振りをしたが、まぁ そういうことである。

本日の記事は「ピンク映画」「成人映画」。。

 

19~20歳の頃だったか・・。要するに “気持ちはもう一端の社会人w” 時代のこと。

友人と二人 “ビアガーデン” に出掛けた。
それほどビールが飲みたかったわけではない(どちらもさほど飲まんし・・)

“ピンク映画” を見に行きたかったが、まだ心許ない・気恥ずかしい年頃、職場の先輩に聞くと「そんなモン、酔った勢いで行けばいいんだ」というので、友人と二人 意気投合して出掛けたわけだw。

駅ビルの屋上で一杯引っ掛け、千鳥足のまま近くの繁華街にある “その手の” 映画館に向かった。 (だ、大丈夫かな・・?)意味もなく湧き上がる不安を抑えながら、窓口で「・・二枚・・」・・切符売りのオッチャンはチラリと一瞥をくれながらも、こともなげに発券してくれた・・。 (現在みたいに “年齢確認” だの無かった)

ンで、映画の内容はというと・・ほとんど憶えていないw。
酔っていたということもあるが、それ以上に この手の映画には大した内容が無いということもある。*(全てのピンク映画が低内容だったわけではなく、昭和期においてピンク映画は若き映画監督の登竜門となっていた側面もあるので、中には実験的かつ意義深い作品も多い)

ひとつ憶えているのは、若く資産家のボンボン(息子)が金にあかして、次々と女を変えていくが・・精神的な満足は いつになっても得られず・・というものだった。 高級車から降り立ち、道行く女学生にいきなり・・

ボンボン「君! お金が欲しくはないかい?」

女学生 「お金? そりゃ誰だってお金は欲しいわ !?」

ボンボン「ならボクと付き合ってくれ! 言っちゃ何だがお金には不自由させない」

女学生 「いいわよ!」

見てる私と友人 (;;°д°) (;°д°) コンナヤツラ ホンマニオルンカ?

まぁ 本当には お金や閨事だけで人の真心は得られない・・という流れだったのだろうw

その映画館の建っていた場所は現在では駐車場となっている。

市内に数軒あったピンク映画 専門館もことごとく失われ、最後まで頑張っていた一館も10年ほど前に閉館し、今は小ぎれいな住宅地と化した。 そもそも ピンク映画(成人映画)館どころか、一般の映画館でさえ今は大手チェーンが運営する2軒のみとなっている。

“映画館で見る映画” という行為が趨勢を失ったのは、メディアそのものの変化が要因であることは間違いない。 ホームビデオというものが登場した時から、その先行きは決まっていたのかもしれない。

私が20歳代の頃はホームビデオが爆発的な普及をみた時期でもあった。言ってみれば昭和の終わり頃には既に、成人映画館の衰退が決定的となっていたといっても過言でない。

昭和63年 “成人映画の制作を終了する” と発表した「日活ロマンポルノ」に表されるように、ピンク映画は その活動の場を映画館からビデオテープへと移行してゆくことになる。

大掛かりなロケ地を必要としない この手の映画制作は、小規模な組織で制作されるようになって、後に続く各プロダクションへの系譜となり、同時に、人員さえ揃えば撮影出来ることから “裏ビデオ” などの跳梁にもつながった・・。

そして、そのビデオテープも終焉、DVDさえ過去の規格となりつつある現在、官能の舞台はインターネットへと居を移した。 時も機会も気にせず、酒に勢いを頼る必要もなく、いつでも数クリックで淫楽の洪水である。

そこには 日が暮れ、夜陰にまぎれて密やかに楽しもうとするロマンもへったくれもない。

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆・・・ *

淫楽にロマンなんて・・と、女性諸氏は思われるかもしれないが、♂ の思考なんてそんなものである。 ・・というところで、次回も昭和懐かしの “日が暮れイベント” に話は続く・・但し “思いっきりヘタレ” である・・。

* ◆◆◆ の部分は 数行書きかけたけど結局の所 削除した。面倒な方向へと話が展開しそうだったからだ・・。

※ 残り日数が無いので恐縮だが(9月19日迄)このようなイベントを見掛けた。ご興味のある方はどうぞ。(真面目な映画サイト)(いないと思うが18歳未満の方は×・・だと思う)

『ロマンポルノ映画祭(日活系)』  シネマ映画.com

 

 

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