噛むのは想い出だけ

以前、所属していたグループポストからの流用・リライト記事である。従って短め。ご了承のほど。

〜 あなたが噛んだ小指が痛い♪ 〜
・・といえば 1967年にリリースされた伊東ゆかりの代表曲「小指の思い出」である。
自分がようやく物心ついたかどうかの頃の曲だが、全国的な大ヒット曲でもあり しっかり記憶に残っている。

 

当時、名古屋市の外れ “豊明町”(現在の豊明市)という所に住んでいた。名鉄本線が家の近くを走るので一定時刻になると、”あの音楽” が耳に届く。

優雅で未来な車体と どこか牧歌なこの曲を、夕刻にもなる頃、踏切近くまで ひとり走って見に行っていたようだ。 行っていたこと自体は憶えていないが この音楽だけは耳に焼き付いて離れない。

家はまだ厠がそとに付いている造りで、その前には畑が広がり横道からは田園につながる坂道が続いていた。表通り以外はまだ地道が大半だったように思う。

 

そんな頃「小指の想い出」は流行っていた。

この曲を聴くたびに思い出すことが ひとつある。
その家の近所によしみにして頂いていたご家庭が一軒あった。どういうつながりだったのかは知るべくもないが、時折遊びに行っていた。

その家のお嬢さん、・・よくは分からないが、当時 中学生か高校生くらいだったのだろうか・・、私から見れば相応に “お姉さん” にあたるのだが、・・どうも好きであったようだ。 ある意味 人生初の恋心、憧れのお姉さんだったのだろう。

今となっては、どのような方だったか思い出す術もないが、この初恋のお姉さんと「小指の思い出」が何故かリンクする。

霞の彼方の淡い桜色の想い出・・、90も間近の母親に聞くと「そういや あの娘と伊東ゆかり、雰囲気が似ていたねぇ・・」と・・
別嬪さんだったのだろう・・。

 

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