まったく簡単じゃない

“亭主のお小遣い” ・・などというと、何故かそれだけで侘しさを感じるのは どうした按配か・・。 昭和の高度成長期は国民の所得も上がり、少なくともそれ以前より かなり豊かになったはずなのだが・・、何故か稼げるようになった頃から、それに反比例するかのごとくダンナの肩身も懐も寂しさを増していったように思えてならない。

オマケに平成以降、不景気の波が押し寄せたなら、ここも反比例して 今度はダンナの株上昇!かと思ったら、そこはそのまま・・いや、不景気グラフを上回る勢いで下降の一途を辿っていったのは何故だろう・・

まぁ、考えてみれば、昭和の好景気も平成不景気を呼び起こしたバブル景気も、実質的・精神的な生活向上というよりも “物的” な拡大に伴うものだから、少しばかり収入が上がっても、それを越して物品の購入費や維持費に掛かってしまうということなのだろう・・。

 

“私のお小遣い” ・・はというと、財布の中にカードとともに いつも数千円が入っている感じである。万札が入っていることは殆どない。 必要ないからである。

仕事場へはバイクで往復、途中立ち寄る先は 時折訪れるホームセンター位のもので、そこでもカードを使い現金は滅多に使わない。 パチンコはしないしアルコールも外では飲まないので現金が出ていく所がない。せいぜい月一の散髪屋くらいのものか・・。

・・で、殆どお金を使わない良コスパ亭主なのかというと全くそうではなく・・支出の大半がネット購入で費やされている極悪コスパ亭主なのだ (^_^;)
以前も書いたように 道楽者なので趣味関連に制御が効きにくい・・スミマセン

事程左様に、現在は何でもインターネットで買えてしまう。”ポチる” と言われる言葉があるように “ポチッ、ポチッ” と数回クリックすれば好きなものが手に入れられる。便利というか、結構というか、手軽さゆえに歯止めがかからないというか・・

要するに “通信販売” なのだが、改めて “通信販売” というと何か古臭さを感じるな・・、モバイルやPCから注文するのだから今こそ “通信販売” なのだが・・

昭和の時代は、当然 インターネットなんか無いから連絡手段といえば 電話か手紙ということになる。 それでも、目に見えない遠くにあるニーズ、ユーザーに向けて通信販売の取り組みは盛んに行われていた。日本のテレビショッピングの始まりは1970年代初頭というから高度成長がピークを越えた頃に重なるというのも頷ける。

 

テレビショッピングに縁のなかった少年時代、私達が目にし、いささかなりとも胸を踊らせたのが、雑誌の裏表紙に載る多種多様の “通信販売広告” だった。

トレーニング器具あり、モデルガンあり、アイドルのポスターパネルあり、そして何より好みだったのがジョークグッズとか訝しいアイデア商品の類だったか・・。ああいう雑多で如何わしい、ジャンクショップを思わせるような雰囲気は今でも興味を惹かれて止まない。

ネット決済どころかクレジットカードさえ まだ普及以前で、遠地との取引には使えなかったため、支払いは概ね “現金書留” か “切手払い” が主だった。月賦支払いというのも後に出来た。 今のように “即日発送” だの “明日着く” だの あるわけもなく、支払いを送ったら品物が着くまで、不安と期待の入り混じった気分で半月から1ヶ月程待たねばならないのがネック。 クーリングオフなんて まだまだ先のこと。

小学生だったか中学だったか、一度だけ利用したような記憶が残っているのだが 何の商品だったか憶えていない。 こういった通信販売に否定的だった親の苦い顔の方が記憶に残っている・・。

 

しかし、思えば あの「エジソンバンド」とかって本当に効果あったのかな・・w?
少年ジャンプを賑わした漫画「リングにかけろ」の影響か、「パワーリスト」や「パワーアンクル」なども常連のように載せられていたが、今見ると随分とお高い・・、通販で供される品質から考えると結構な暴利だったのではなかろうか・・。

何より見る者の(特に10~20歳代の)気を惹いたのが、「すぐに出来る! 簡単に出来る!」の謳い文句、主に楽器やトレーニング器具の広告に多かった・・が、言ってみれば、これは現在の広告でも似たようなものが散見するので定番のキャッチコピーといったところなのだろう。

着いたその日からジミヘンの演奏が出来るわけでもないし、一週間やそこらでマッチョな体が得られるわけでもない。

それは解っちゃいるのだが・・それでも多少は早く会得出来るような気がして、つい 手を出してしまう。 広告とは かくも巧妙に有機的に、人の心に儚い夢を抱かせる毒であり美酒でもあるのだろう。

 

今回 記事を書くにあたって驚いたのが、通販広告の代表選手とも言えた あの「ブルワーカー」、現在も健在である。 ドイツの人考案の商品だが、日本では「福発メタル」という金属加工の会社が製造・販売しているようで、サイトを拝見すると(いわゆる)”ぶらさがり健康器” のようなものも扱っておられるようだ。

Amazonなどの販売サイトで「ブルワーカー」を見ると現代的にリデザインされているが、基本的な構造は当時と変わっていないようだ。女性向けも売られているようで “梅宮アンナ” 氏がモデルとなっている。

さすがに現在は、かつてのような恣意的な宣伝表現は見当たらない。時代とともに消費者も多少なりとも進歩しているので、”まったく簡単” に体作りが出来るわけでないことも知っている。

それでも、買って2~3度使ってそのまま・・ というのは結構あるのだろう・・w。

どんなシステムを使おうが、どんな効率的機能を持っていようが、一番大切なのは “行い続けること” “継続こそ力” である・・ まぁそれこそが一番難しいのだが・・。

 

 

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