ねぇ!見たぁ?!

あまり時事ネタ?を扱うのもどうかと思うが、少々驚いたのでオバチャンっぽい言い掛けで始めてみる。 拙ブログをご訪問頂いているような皆様なら、多かれ少なかれインターネットにも精通しておられるので、ご存知の方も多かろう。

先日公開された2023年公開予定の映画『シン・仮面ライダー』のプロモーション映像である。

 

 

言うまでもなく 1st「仮面ライダー」 それも第1回放送のオープニング映像の再現である。

 

「御期待下さい!」

 

サイクロン号を駆るライダーのアップ、微妙な首の動きまで再現しているように見える。
昭和アニメそのものといった(花火を使った?)大仰な排気炎もそのままだ。
サイクロン号や怪奇蜘蛛男はさすがに現代的なデザインにリファインされているが、まあ許容範囲の内か・・。(只、ライダーマークが少々いただけない・・)

 

明らかに50歳代以上をターゲットにしたかのような画作り、多くの方がそれぞれの感想をお持ちだと考えるが、ひとつ思うのは “ここ似せる必要あるの?” という気がしないでもない・・w。

いやまあ、似せていただくのは結構だが(実際、公開時にこのオープニングが使われるかも不明だし)、只、こういう出だしだと本編もオリジナルに沿った内容・演出となるのかな・・とは思う。

 

昭和30〜40年代にかけての映画興行凋落 以来、日本映画は不振を被ってきたと言わざるを得ない。「△△映画祭で◯◯賞受賞!」とか謳われても、所詮 国内をはじめとした限られた範囲内での話題でしかない。

はじめから世界をターゲットとしたハリウッド映画のように、膨大な予算も手数もかけられない状況の中、思うような映画を思うように作れない映画人の苦悩が偲ばれるが、それ以上に、業界そのものが目の前の数字に振り回されているように思えてならない。

どうしても、ある程度 集客の見込めるネタや俳優を採用しがちなのは致し方ないところなのだろう・・ ここ20〜30年の旧マンガやゲームを元にした “実写化” ラッシュもそれを物語っている。

が、どうも その後の考えが至らない・・

 

新旧のマンガやアニメが実写化される度に少なからず批判を浴びる。

作品ごとに意見は様々なれど、大きな一因に オリジナルとのイメージの乖離があるのは事実だろう。 中には “新解釈” という大きなリメイクを受けた作品も少なくない。

人は最初に受け入れ定着したイメージを尺度としてしまうので、それから外れた表現・再現にはどうしても拒否反応を抱いてしまいがちだ。

だが、それは “実写化” の前に “映画化” という本質がある以上、オリジナルをそのまま忠実に再現するのでは、それこそ “実写化しただけ” のものとなってしまう。
そもそも2時間足らず、基本一話完結の枠組みの中で “映画化” した意味を伝えようとすれば、ある程度の “改竄” はやむを得ないことだろう。

問題は映画化に至る発想の基本がマネージメント至上であり短絡的であること、結果的に制作側も、一本の映画を創り上げるために本質的な心血を注ぎ込めるような環境と人材が育たなくなってしまったのかもしれない。

 

ともあれ、これらの実写化映画、リブート映画を見る時、どうしてもオリジナルと比べてしまいがちだが、一旦それは置いて “新作” のような別物として鑑賞する姿勢・視点が必要なのだろう。

上記『シン・仮面ライダー』の監督、庵野秀明氏による『シン・ゴジラ』も “ツッコミどころ”? は多々あったものの、一本の映画としての完成度は高かった。

何より原初『ゴジラ』が持っていた、”人間の圧倒的な驚異であるゴジラの存在が人間そのものの業によるもの” という暗澹のテーマが、リアリズムな作りの中に上手く再現されていた。 高度のCG技術を駆使して “王道の怪獣アクション映画” を再現した、ハリウッド版『GODZILLA』と好対照であろう。

願わくば、こうした “日本ならではの”、”日本でしか描けない” 映画作りを推し進めていってほしいと思う。

漫画やアニメの分野において、日本が他国に例を見ない独自性を持ち続けているように、映画という表現においても、単にその場その場の当たりを伺うのではなく、本質的な指向性の探究と完成度の向上を目指すべきではなかろうか。

 

映画を映画館で見る機会さえ稀となりつつある現代、映画そのものの あり方も変遷を続けてゆくのだろう。 歴史ある娯楽メディアだけに末永い発展を望みたい。

さて、本題 “仮面ライダー” だが、2005年公開・長石多可男監督の『仮面ライダー THE FIRST』も 評価は別れど、オリジナルを踏襲した纏まりの良い出来だったと思う。

2023年と少々先の話だが、庵野監督版『シン・仮面ライダー』もプロモーション映像のごとくオリジナル重視の作りなのか、その中にどう庵野カラーを出してゆくのか興味が尽きない。今の内から楽しみに待つこととしよう。

 

 

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