中学生の頃だったか・・ 住んでいた地域でまだ通い帳が生きていた。 家では単に「通い」と呼んでいた。
信楽焼の狸や酒屋の三平さん(漫画サザエさん)が持っているアレ。
月〆払い、半年〆払い など色々あった。
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現金の持ち合わせが無くても物品が購入出来るという点で 現在のクレジット払いの先駆のようなものだが、口座から自動的に引き落とされる訳ではないので、支払日には現金をもって入金に行かなければならない。
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現代のような雇用形態、給与システムがまだ完全に機能していない昭和前期位までの庶民経済においては従前に通用していたのだろう。
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落語などで、年末払いに窮した長屋の一家が年越しだけをやり過ごせば何とかなるために、大晦日に家を出て四苦八苦する話があったように思うがリアルにそんなこともあったのだろうか・・。
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今では過去の遺物と思っていたら、細々ながら現在も扱われているようで驚いた。